第527(新生85)回訪問活動

毎度「This is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。

弊サイトやMixiコミュニティ,Facebookページ,twitter - welove_kobeを通じて,交流させていただいております皆様方とのご縁に深く感謝いたします。
去る3月11日に発生した東日本大震災およびその後の諸々の災禍に遭われた方々に,改めてお見舞い申し上げますとともに,犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。

東日本大震災発生から3度目となった,4月9日の訪問活動は,参加者12名,うち初参加2名と,前回に続き2桁の実質参加者を数えることとなりました。

東北被災地・被災者へのサポートが様々な形で広げられる中,あえて,16年前の被災地で,今なお呻吟する被災者の声を傾聴し,忘れることなくその立場に寄り添うという行動を選択されたわけで,そのこと自体が,今まさに,先の被災地たる神戸の地に在る人々に,ほんとうの意味で,力になり,役立つことであると,その意義を確認したいと思います。

これをやや具体的に言うならば,前回の訪問活動の報告において提起した課題への対応と言うことになりますが,今回の訪問活動を通じては,それ以前の,ファンダメンタルな次元において,復興住宅を,地域コミュニティーとして,その問題点を含めて,他用かつ広範脚点・立場から,見直す視点を得たという点で,意義あるものであったというべきでしょう。>

高齢者,とりわけ一人暮らし,高齢夫婦のみの世帯が,サポートのニーズが高いことは言うまでもありませんが,長期不況や雇用不安にある働き盛りや子どもの視点や子育て環境といった面からも,見直し,問い直すことが,やはり求められているわけで,それを改めて学ぶ上で,貴重なお話を伺うことができたと言うべきでしょう。

また,東條健司代表から「HAT神戸の倉谷さん、見舞い」(2011/04/06)と題して
HAT神戸の倉谷さんが、リハビリのため、4月中に転院予定です。
今は近くの日本赤十字病院入院中です。4階の病室に入院中です。

倉谷さんは右手が動くだけの不自由な体で、夜中に車いすから落ちて以来病状が悪く、横になったままで居ましたが、この度心臓手術を受ける為に、やや遠くのリハビリ病院にはいり、元の車いす生活にもどるための必死のリハビリに賭けることになりました。

どうかみなさん、倉谷さんを励まして下さい。4月中は日本赤十字病院にいます。4階です。 わたしたちも随分これまで、彼に励まされて来ました。

と報告されている,倉谷さんですが,前回同様,今回も訪問活動を終えたあと,初参加のメンバーをあわせて,交替でお見舞いしてきました。

終了ミーティングにおいて,参加された皆さんそれぞれの「お話し伺い」ぶりを拝見する中で,この時期に敢えて阪神淡路大震災の,神戸の被災者に耳を傾け寄り添うことの意義が,ハッキリとしてくるのを感じました。

その一方で,伺ったところから,東日本大震災被災者へのメッセージをひねり出し,それを宣伝にも利用しようという,一部の動きについては,懸念しなければなりません。そうした姿勢は,継続して一所に根ざした活動を継続しようとするうえで堅持すべき立場や,「傾聴」の本来あるべきところとは相反する危険があるもので,東北被災者への激励となる前に,誤ったメッセージとして,参加者の姿勢・態度をして,これまでの被災者に寄り添い,役立ち学ぶものから,己の都合で利用するものへと,転落せしめかねないものだからです。

もちろん,これまで続けてきたような復興住宅訪問活動以外のことを否定するものではありません。それはそれとしてやればいいだけのことですから。

これまでの被災地・被災者に寄り添い,役立ち学ぶ。今こそこれを大切にしましょう。


この日伺ったところの概略です。

・60代女性,中央区で全壊。親戚が住む東灘区の市営住宅までほとんど1日歩いて向かったが,そこも住めず,その前にテントを張って5人で肩寄せ合って一晩中座っていた。その後あちこち泊まり歩く中で夫と母を亡くした。1年後入居した仮設住宅は,冬は大変寒く,夏は格別な暑さの上に虫だらけ。ここで初めて支援物資をもらう。400世帯ほどあったが,自治会長さんがよくできた人だった。この復興住宅に入居12年目。自治会の仕事をしていて,話し好きで,コミュニケーションには困らない。食べていけるだけの年金はあるが,収入の1/3ほどまで家賃が上がることが不安で「家賃を上げないで」と何度も。被災時,水がいちばん不自由だったので,自分がもう少し若かったら,汲みに行けず家にいる人に届けてあげたい。東日本大震災の被災者に「がんばってくださいよ」と。

・70代男性,一人暮らし。灘区で全壊。ポートアイランドの仮設住宅で4年過ごした後この復興住宅に入居して12年目。仮設住宅でもコミュニケーションが足りないと感じていたが,この復興住宅に来てから4人もの孤独死を見た。3度も隣近所と引き離されるなど,市の施策の冷たさを感じるが,初めてのことだったので仕方なかったのかも。今この復興住宅にもかなりの空室があるので,東日本大震災の被災者を受け入れてあげてもいいと思いながらも,神戸の時より待遇がいいのではとも。東日本大震災の被災者にはがんばれとしか言えないのだが,原発は人災ですよね…。

・女性,一人暮らし。中央区で被災。足腰が痛いとのことで,玄関に出てくるのも時間がかかり立っているのも辛そうだったが,話すうちに表情も明るくなっていった。近所付き合いもうまくいかず,睡眠不足や高血圧で倒れたり,脚を捻挫したりして,食欲もなく,必要な通院も十分できず,最寄りのスーパーで買い物するのがやっと。身の回りのこともできなくなってきたが,他人をうちに入れたり,手伝ってもらったりするのに抵抗感が強い様子。初対面のボランティアとしては,傾聴を通じて,信頼関係を築き,抵抗感をやわらげてもらえれば,訪問した甲斐があろう。

・70代女性,80代夫と2人暮らし。中央区で全壊。近くの高校に避難,仮設住宅に4年いた後この復興住宅へ。訪問時ご主人の散髪をしていた。足腰がわるく,右膝は手術の予定。2カ所の病院に通っている。

・80代女性,一人暮らし。灘区で全壊。若い頃は見習い看護婦をしていて,戦中~戦後は満州に。戦後現地で結婚しともに帰国した夫は,この復興住宅で10年前に亡くなった。現在特に身体に悪いところはなく,ほぼ毎日大安亭にお茶を飲みに通っている。時代の流れに逆らわず生活しているとのこと。

・80代女性,夫婦2人暮らし。中央区で全壊。島根県に5年ほどいた後,3~5回の抽選で当たってこの復興住宅へ。胃を全摘出していて少量のそうめんしか食べられない。外出も困難なのに地域の役員を12年続けてきた。玄関先のつぼみを膨らませた鉢植えの話題でなごむ。

・40代男性。中央区で全壊。奥さん,不妊治療のおかげでようやっと授かった男女の双子と暮らす。訪問時は,この復興住宅で生まれ育っている子どもの友達が大勢遊びに来ていて賑やかな様子。運送業で夜の仕事だが,休みの前ということでお話し伺いに応じてくださった。被災後被害がなかった垂水区の実家に半年身を寄せてから仮設住宅に移り,この復興住宅へ。今特に困っていることはない。震災時に撮影していたビデオをいとこに貸したらなくされてしまった。子どもに阪神淡路大震災のことを話しても実感がわかないようだ。
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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