第43(新生168)回訪問活動 (2014/11/15) レポート〈深く分け入る中で,仮設・復興住宅訪問通算610回〉

竹内三雄 Transfiguration毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧くださいまして,まことにありがとうございます。

2014年の秋~冬季も,神戸・週末ボランティア 新生では,「忘れない、寄り添う、「息の長い支援」は神戸から」というテーマのもとで,阪神淡路大震災の被災者が暮らす,神戸市郊外の復興住宅(神戸市営住宅・ベルデ名谷,垂水区)への訪問活動をさせていただきました。
 
今年は秋の深まりも早く,住宅内の紅葉も,前日よりも一際進んだように思われるところもあるほどでした。この日も地元からの常連参加者とともに,予定時刻をやや遅れて開始・終了しました。一頃よりはすくなくなったものの,遅くなってからの訪問になりましたことに,お詫びいたします。

竹内三雄 Transfiguration予告翌日の訪問ということもあって,前日に投函した「予告ビラ」が,ドアポストに残ったままになっているところも数軒あり,そうしたところについては,防犯のために,確認の上回収しました。

ここは,最後に造られた災害復興公営住宅(復興住宅)ということもあって,阪神淡路大震災に関係なく,一般入居された方もいらっしゃれば,被災者として優先入居できるはずでありながら,それに漏れた方がいらっしゃることも,少なくありません。この日と翌日は,そうした方が多いであろうところを中心に,廻らせていただきました。」

震災の風化だけではなく,さまざまなセイフティ・ネット,福祉・公的支援策などの限界や遺漏などといた問題が,浮かび上がってきます。それもまた,こうした時季,こうした場所をお訪ねして,「お話し伺い」をさせていただく意義だと言えるでしょう。

ベルデ名谷 急斜面の紅葉今,高齢者となっている方でも,被災時や入居当初はそうではなく,自助努力を強いられながら,限界に至ったり,力尽きたりする方もいれば,或いは,震災以外のファクターによるケースについても,さまざまな立場・状況にあることを,改めて想起させられるものでした。

もちろん,震災について,20年近く経った今だからこそ,ようやっと話せるようになったという方もいれば,やはり依然として話したくない,思い出したくないという方もいらっしゃいます。今,私たちボランティアに,話していただくことで,気持ちが軽くなったり,何らかの問題解決の方向性が展望できるようになれば,お役に立てて幸いと言っていいでしょう。

今回も,貴重で有意義な「お話し伺い」をさせ帝阿tだきましたことに感謝したいと思います。


この日伺ったところの概略です。

・70代女性。垂水区で一部損壊。朝食の支度をしているときに地震に遭った。ドスンという音がして,自宅マンションの入口近くに段差ができたほか,電子レンジとか鏡とか,全部落ちてきたりして,家の中もグチャグチャになった。ガラスを踏んで足をケガした。電気はすぐに復旧したが,ガス漏れの恐れがあるとして,近くの中学校に避難した。ガスが復旧したのは1月後だった。水道も長く止まった。西区の別のマンションに移ったので,仮設住宅には入居しなかった。この復興住宅に入居して10年。障害認定を受けてから,車イス生活になる可能性があるのを見越して,市営住宅を申し込んだ。たまたま申込みはできたものの,入れるまでには少しかかった。ここには予め内見できた。障害者手帳はいつでもどこへ行くときでも必ず持っている。買い物などは自分でできる。手すりはあるが少ししか使えない。狭いから車イスも使えないところが多い。心臓ペースメーカーを使用。半年ごとにCTスキャンやレントゲンとともに電池の電圧測定などの検査を受け,何年かごとに手術で交換しなければならない。土曜・日曜などに遊びに来る孫には「ばあばは電池で動いてる」と言われている。5分歩くのがやっと。バスもしんどいし怖い。自分では携帯電話は一応もっている。公衆電話がないので,しかたがない。他の人,とくに若い人が携帯電話を使っている近くに行くのが怖い。内部障害で,外見からは判ってもらえず,優先座席とかでも配慮してくれないので,一言でも断り書きをしてくれればと思う。神戸市にはないが,他所ではマタニティー用のステッカーもあるみたいなので,参考にしてほしい。家で調理をするにも,IHのものは使えない。昨年夫が亡くなるまで料理をつくっていた。一人になるとつくる気になれず,どうしてもできあいのもに。最近は電磁波の影響を受けにくいものになってきたけど…。車イス使用や転倒したときに備えて,床にブロックカーペットを貼った。上から響く足音が気になっていたので,下の部屋に迷惑がかからないようにと気を遣ってのことでもあった。以前,自宅で具合が悪くなって救急車を呼んで病院に搬送されたら,深夜にもかかわらず,すぐ帰宅するように言われたことがある。夫の介護をしていたとき,車イスや掴まるためのポールなどの介護用品をもっとレンタルしてくれればと思った。介護保険利用の認定も…。市の公共サービスが不親切なのが心配。民生委員を通じて,ワンタッチで119番につながるよう手続きしてもらったが,いざ利用しようとしたら通じなかった。救急車を何度呼んでもダメなこともあった。最後の手段にと,介護タクシーを利用して行ったら,病院をたらい回しにされ,やっと受け入れてくれた病院でも,カルテがないと,十分な処置をしてもらえなかった。近所づきあいをするにも,お金を無心されたりすることもあって…。この住宅には子どもの遊び場がないのが気になるし,かわいそう。壁にボール投げをしたり,ピンポンダッシュなど,イタズラされるのは困る。児童館があるわけでもないし,住宅裏の高台の公園で遊ぶのもちょっと…,小学校まで行かないと…。ここでは夫婦2人暮らしをしていた。夫が玄関で転んだとき,たまたま検査できていた消防署員に,ベッドへ寝かせてもらったことがあった。息子夫婦も近くに住んでいる。何かあったとき,連絡したらすぐ来てくれるが,そこまでは…。近くの人に助けてもらうにも…。夫が寛容な人で,息子の嫁を娘と思って接するよう言ってくれたおかげで,仲良くできている。何ごとも最初が肝腎と思う。とりわけ一人になってからは,何かあったらどうしようという不安が。今日も目が覚めたことに感謝している。「あんしんかん」に記入して備えている。できることは自分でして,少しでも迷惑をかけないようにしている。

・70代?男性。兵庫区?で被災。神戸にきてからあちこち移り住んだ中で地震に遭った。隣の部屋から倒れてきたので,とりあえず避難した。ケガなどはしなかった。仮設住宅は,西区の交通が不便なところで,600軒ぐらいある大規模なところだった。そこから3回ほど,チラシ配りなど,わずかなお金にしかならない仕事に行ったが,たいへんだった。仮設住宅で,当ボランティア(旧グループ)の訪問を受けた記憶がある。この復興住宅に入居して15年。入居して程なくして,施工がずさんなところが目についていた。壁の桟がないのに気付いて,自分で補修したりした。天井にも凹みがある。近所づきあいもたいへん。ベランダの汚れで隣とトラブルになっただけでなく,同じ住宅の住人を信用したら…。人は信用できない。任せていてもみておかないとアカン。年金が少なく,たいへん。電気代やガス代が払えず,延納を申し出て,止められないようにしている。携帯電話の料金もやっと払ったところ。冬は暖房をほとんど使わず,布団をかぶっているだけ。50歳ぐらいまで鉄工所で仕事をしていた。防護眼鏡をしていなかったら,鉄くずやサビが目に入ったところをこすって傷め,夜になって痛くなったので,救急車を呼んだこともあった。もうちょっとで失明するところだった。足にも鉄くずが刺さって,タコみたいになっている。安全靴を履いていたが,継ぎ目から入り込んできて,今になって痛みが…。今の若い者は,面倒見てもらってもすぐに…。車の運転ができても,修理やメンテナンスができない人が多い。ロープの結び方をみせてくれた。ヘルパーは頼まず,買い物は自転車で住宅から少しあるスーパーへ。レジ袋の代わりに店内用の買い物カゴを借りてきて,自転車のカゴにそのまま入れ,次に行ったときに返す。政治家も信用できない。選挙の時の公約を書いて取っておきたい。

・90代男性。垂水区で被災。この復興住宅に入居して10年余り。地震の時は,ケガなどはせず,建物の被害はちょっとだったが,食器などはかなりダメになった。水やガスが止まったが,あの頃はまだ元気だったので,水汲みに行っていた。足腰が痛い。90にもなるとたいへん。(困っていることは)今はないけど,先は解らん。出かけるときは杖をついて歩く。コープの個配も利用するが,歩いて20分ぐらいのところにできたので,自分でも住宅からそれほど遠くないスーパーまで買い物に行く。帰りはバスを利用する。1週間に1度ぐらい,近くにいる娘が来てくれる。妻は腰を痛めて3ヶ月入院して退院したばかり。週2~3回通院していて,4時ぐらいに帰宅予定。病院から付き添いの人が来て送り迎えしてくれる。

・50~60代女性。東灘区で被災。この復興住宅に入居して1~2年。退院してきたばかりで寝たきりに近い状態。娘もお腹が大きく,危険な状態。訪問されても困るので,遠慮してほしい。(そのこと以外では)今,特に困っていることはない。20年前,東灘で被災した当時もたいへんで,思い出したくないこともあるので…。<お電話にてお話し伺い>

・40~50代女性。西区で被災。とくに被害はなかった。電気はその日のうちに復旧し,ガスも短期間で復旧したが,水道は復旧までに1ヶ月かかった。水は近くの工場から分けてもらえたので助かった。この復興住宅に入居して5年。特に困っていることはない。<インターホン越しに応答>

・50代?女性。北区で被災。タンスが倒れてきたぐらいで,とくに被害はなかった。義母や妹らが避難してきていた。水道が止まって風呂に入れなかったこともあった。この復興住宅に入居して3年。夫と子どもと暮らす。身体は特に悪いところはない。<インターホン越しに応答>

・60代女性。中央区で被災。ケガなどはしなかった。社宅に避難させてもらったので,仮設住宅には入っていない。この復興住宅に入居して15~16年。できてすぐ入った。困っていることはない。健康状態は大丈夫。<インターホン越しに応答>

・少女。留守番中。学校で今は,広島の水害について習っている。毎年1月になると,神戸の地震のことを習って,「しあわせ運べるように」を歌ったりする。<予定時刻を遅れて訪問,インターホン越しに応答>

・50~60代男性。「いいです。時間何時や思てんねん!?」<予定時刻を遅れて訪問,インターホン越しに応答>

・50~60代女性。「今,パソコン使こうて仕事してるんで…。」<予定時刻を遅れて訪問,ドアを開けて応答>

・60~70代男性。「気分悪いので…。」<予定時刻を遅れて訪問,インターホン越しに応答>
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メールお待ちしています。


当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

ご案内とお誘い
 
1回だけでも、初めてでも、お気軽に

神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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