第39(新生164)回訪問活動 (2014/08/31) レポート〈「最後の復興住宅」ベルデ名谷訪問500戸超,仮設・復興住宅訪問通算606回〉

神戸市営住宅・ベルデ名谷3番館横近く毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧くださいまして,まことにありがとうございます。

2014年の夏季も,神戸・週末ボランティア 新生では,「忘れない、寄り添う、「息の長い支援」は神戸から」というテーマのもとで,阪神淡路大震災の被災者が暮らす,神戸市郊外の復興住宅(神戸市営住宅・ベルデ名谷,垂水区)への訪問活動をさせていただきました。
 
神戸市営住宅・ベルデ名谷4~7番館前々日の準備,前日の訪問活動に続いて,この日も好天の中での復興住宅訪問活動となりました。

ウェブサイト等をみて,当ボランティアの活動を知ったという初参加者を迎え,集合場所の垂水東口・いかなごのモニュメント前から,路線バスで現地に向かいました。

ウェブサイトに示しているほか,集合場所や現地に向かう途中でも,活動の流れなどを説明していますが,今回も現地ではまず,住宅内のもっとも見晴らしのいい場所に案内して,周囲の環境や住宅内の様子などを,簡単に知ってもらうことにしました。

また,次週訪問予定のお宅への予告ビラの投函も,一緒に体験してもらうことが出来ました。本来の訪問活動日に,その日の「お話し伺い」に先立って,次回以降分の予告ビラ入れをするのは,旧グループ末期にはよく行っていましたが,不定期化した新たな活動主体のもとでは,初めてとなりました。

竹内三雄 Transfiguration'ENGAGE' ベルデ名谷入口「1回だけでも,初めてでも,お気軽に」と,初めての方にご案内とお誘いをさせていただいていますが,こうして,初参加の方にも,「お話し伺い」~傾聴ボランティアにとどまらず,方法や過程もあわせて体験してもらえる機会になりました。

毎回の訪問活動では,棟やブロックを異にした3箇所ほどから,30戸近くのお宅をお訪ねしていますが,これも,限られた中でなるべく多くの場面を体験していただけるようにとの配慮からでもあります。

今回もまた,予定よりやや遅くなっての終了となりました。今回も貴重なお話し伺いが実現できましたことに感謝します。また,遅くなりましたことにお詫びします。

このベルデ名谷は「最後の復興住宅」とも言われます。それは,地方自治体が阪神淡路大震災の被災者を優先入居させる公営住宅である復興公営住宅のうち,自治体が直接保有・運営するものとしては,新築竣工が最後になったからでした。

神戸市営住宅・ベルデ名谷1番館近くまた,神戸市内の復興住宅・市営住宅としても屈指の大規模なもので,980戸からなっています。その全980戸のうち,この日で訪問戸数が500戸を超え,過半数を既にお訪ねしたことになります。

当ボランティアがこの復興住宅への訪問を始めたのは,ちょうど1年前のこの日でした。取り組みを開始した当初は,一定の割合でお訪ねし,この地ならではの問題についての提起をと考えていましたが,被災場所から離れ異なった地に切り離されて暮らす被災者・住民の方に出来る限り寄り添うべく,今後も全戸の訪問を目指したいと思います。

阪神淡路大震災の被災地に在る者として視野を広げ経験を積むべく,あわせて,これまでお訪ねしたことのなかった他の復興住宅にも訪問活動を展開していきたいと思います。


この日伺ったところの概略です。

・50代男性。一人暮らし。兵庫区で被災。水屋が倒れたぐらいで,特に被害はなかった。須磨区を経てこの復興住宅に入居して半年。震災があった頃はまだ元気で大工の仕事をしていた。地震の後はわりと仕事があったが,やがて単価が下がってきた。道具代も出ないほどで,やってられないほどにまでなった。寺社建築を扱う宮大工もしていたので,普通の大工より高い工賃・日当を取れていたが,震災で倒壊した寺社が再建するときに,釘などをいっさい使わず木組みする技が求められる伝統建築ではなく,鉄筋コンクリート造などにしてしまったので,仕事が激減した。技術伝承ができず大工が足りないと言われるが,需要があったら息子に仕事を教えてやりたかった…。仕事に使った道具は今も取っているとのことで,一部をみせていただいた。近いところでは三木にもよく買いに行った。長年大事にしてきた道具を処分しようとしたら,古道具屋は二束三文とのことだったのでやめた。職人でないと価値判らん。仕事で酷使したためか,手首を初め,肩から指にかけてしびれるようになり,4年前に頸椎を手術をしたが,その後2年ムリしたため,手の感覚がなくなり,熱さや痛みが判らなくなった。腕が上がらず,着替えなども不便。痛み止めも何種類も処方されているが,気分が悪くなるので,出されても飲まないものも。糖尿病も患っているが,インシュリン注射などはせず,薬でめまいや数値を抑えている。甘いものがダメなど,食べ物にも気をつけている。若い頃は年金も払えていたが,仕事仲間でも払えない人ばかりで,将来に不安を覚えていた。一時は復帰をめざしたが,周囲に迷惑がかかるので諦めて3~4年になる。役所に相談に行ったら,人間じゃないみたいな対応をされた。役所の対応にイライラさせられることが多い。この部屋でこの夏を網戸なしで過ごした。つけてもらえるんだろうか? ヘルパーを頼んだり,デイサービスを利用したりもするが,洗濯などは自分で。汚いのがきらいと,部屋はきれいにしている。食事はヘルパーにまとめてやってもらう。外側の窓拭きとか犬の散歩など,ヘルパーの仕事内容に色々制限があるのが難。制度上できないのは仕方ないが…。この部屋はバリアフリー対応で,手すりがあるので助かる。浴槽も何とか入れる高さだ。<お部屋に上げていただいてお話し伺い>

・60代女性。中央区で全壊。垂水区の仮設住宅を経て,この復興住宅に入居して15~16年。一緒に入居した母の介護がここで始まった。70歳まで元気だったのに…。5年介護した後に亡くし,以来一人暮らし。もうすぐ11回忌。自分なりに母の面倒をみられたから後悔はない。近所づきあいはある。ここはみんないい人ばかりで,長いこと仲良くしてくれた。安心できる。外科はこの近くの病院に行くが,内臓や循環器関係で垂水まで通院していて,薬ももらいに行くが,バスに乗っていくのがしんどい。薬を切らしたらたいへんなので…。買い物は,近年この住宅からやや近いところに出来たスーパーによく行くほか,時々は住宅のすぐ側のコンビニで済ませることも。

・60代女性。垂水区で被災。普通のアパートに住んでいたが,被害は特になかった。この復興住宅に入居して10年。初めはなかなか当たらなかったが,空き家抽選で,運良く入れた。子どもはみな成人して,今は一人暮らし。ここにはもう慣れた。ヘルパーは頼んでいない。買い物は自分で行く。<玄関でお話し伺い>

・70代?女性。長田区で被災。この復興住宅へ入居して15年。日曜日は休みなので家にいる。仮設住宅を経てここに来た。今,困っていることはない。<インターホン越しに応答。ボランティアの趣旨を説明しながらお話し伺い>

・70代女性。「私ちょっと留守預かってるだけなので…。本人留守です。」<玄関まで出て応答>

・長田区で全焼。「(今お困りのこと,心配なことは?)特にありません!」<自身でシート記入>

・80代女性。「忙しいんで,ごめんなさい。」<ドアを少し開けて応答>

・70~80代男性。「結構です。」<インターホン越しに応答>

・80代女性。「しんどくて寝てる…。」<玄関まで出て応答>
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

ご案内とお誘い
 
1回だけでも、初めてでも、お気軽に

神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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