第33(新生158)回訪問活動 (2014/03/30) レポート〈仮設・復興住宅訪問通算600回&〈新生〉訪問1000戸超:再生への新たな展望〉

神戸市営復興住宅ベルデ名谷,山陽バス神和台口に咲く桜から毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。

2014年の3月,神戸・週末ボランティア 新生では,「忘れない、寄り添う、「息の長い支援」は神戸から」というテーマのもとで,4回にわたって,お訪ねさせていただき,今回はその第4回目となりました。
 
2013年のパワープレイ~ヘビーローテーションほどではありませんが,今2014年の3月も,集中しての訪問活動を行いました。場所は,同じ神戸の復興住宅でも,昨年同時期の神戸市営筒井住宅(中央区)とは対照的な,神戸中心部から離れた,垂水区の山中にあるベルデ名谷で,同住宅への訪問も12回目となりました。

ベルデ名谷・2番館前に咲く桜神戸の桜が平年よりやや早く満開になろうといる中での訪問活動となりました。

消費税の税率引き上げを翌々日に控えての訪問活動でした。当ボランティアとしても,増税後の経費増を考慮して,なるべく3月中に行っておきたいという事情もありました。増税の影響としては,それ自体にとどまらず,一方で年金や生活保護費の減額・切り下げなどがあるなかで,「お話し伺い」では,それへの備えや対抗策もまた採りにくいとの声も聞かれました。

そして今回はとくに,旧グループ以来の仮設・復興住宅訪問が600回に達したほか(支援活動としては620回),新たな活動主体である神戸・週末ボランティア 新生以来の訪問戸数が1000戸を超えました。

もちろん回数だけを問題にしていては意味はありません。その中身が問われます。当ボランティアでは,毎回の活動に当たって,そのとき,その場所ならではの意味,ミッションを明確化することを,大切にしてきました。

ベルデ名谷・桜越しにみる3・4番館あわせて,旧グループにおける,それ以前についても,それまでの経験を活かし,よいところは受け継ぎ伸ばすとともに,過ちは改め断ち切ることを,追求してきました。

その上にたっての600回であり1000戸超だといわねばなりません。

さらには,神戸中心部から離れた郊外の不便なところへの取り組みは,再訪問・巡回訪問はせず,全参加者で新たな訪問先を開拓してゆくこととあわせて,旧グループにおける,活動の原点といえるもので,これへの立ち返りを実現したことの意義もまた,忘れてはならないでしょう。

もちろん,単なるリバイバル版や復刻版ではなく,新たな時代情況にふさわしいものものでなければなりません。そうしたところから,継承・発展だけでなく,復興・再生への,新たな展望が開けてきます。

55.5° 山口牧生 ベルデ名谷 1番館横当ボランティアは,不定期でささやかな活動ながら,阪神淡路大震災の被災地にあって,おそらくは最後になるであろう新規プロジェクトとして,その有終の美を為さんとする気概を持って,取り組んできました。

それまでには少なかったところの,20代から40代の若い参加者の皆さんに恵まれたおかげで,たいへんなときにも,若さとパワーで,前進することができたほか,その問題意識と感性で,広く深い,充実した「お話し伺い」が実現したと感謝しています。

そうしたところから,従来,中心的としてきた高齢者世代よりも,若い世代や各層の抱える,現時点的な問題の発見と課題の共有,さらにはソリューションへの取り組みが,よりいっそう可能になってゆく手応えを感じます。

震災20年を控え,これまでの活動の継承や世代交代が課題とされている中,いち早く成功的に実現できたのではと思います。

あわせて,弊サイトThis is 神戸・週末ボランティアをはじめ,MixiコミュニティMixiページFacebookページtwitter - welove_kobeといった,WEBやSNSを通じた情報発信と交流においては,阪神淡路大震災関連では最大のものもあり,安心感と信頼できる交流の場と輪を,これまた成功的につくり出してこられましたことに,改めて感謝したいと思います。

こうした中,実際の活動としては,できることは限られ,その難化もまた不可避です。やりたいことはまだまだあります。今までできなかったこと,してこなかったことを,やっておきたいという希望は,ふくらむ一方です。

その可能性への展望が,開けてきたように思います。

これまでご縁をいただいたすべての方に感謝し,阪神淡路大震災の被災地の最深部から,東日本大震災の被災地・被災者をも展望しつつ,改めて「忘れない、寄り添う、「息の長い支援」は神戸から」と呼びかけたいと思います。

なお,次回の復興住宅訪問活動夏季を予定しています。それまでしばしごきげんよう。


この日伺ったところの概略です。

・70代男性。須磨区で全壊。揺れに見舞われたものの,すぐには倒壊せず,もう大丈夫と思ったところ,ぐしゃっと潰れて,一気に全壊してしまった。住んでいた家は解体した。住めなくなったのでしゃあない。支援資金はもらった。義援金ももらったが,わずかしかなかった。近くの集会所に避難した。西区の仮設住宅で3年暮らした。何とか身体壊さない程度にやっていけた。その頃はまだクルマをもっていて,被災前に住んでいた近くまで運転して通勤して,靴の裁断の仕事をしていた。うまくできる人が限られることから,高くとれた。ガレージ車検などをやって抑える努力もしていたが,維持費が高くて,子どもに譲った。この復興住宅に入居して15年余り,ここへ来て1年後に妻を亡くし,以来ずっと一人暮らし。この復興住宅に来た頃からちゃんと定期検診を受けるようにしており,病気で寝込んだことなどもなく,身体悪いところはない。健康だけは自信ある。地震の後からはよく寝られず,以前住んでいたあたりに薬を出してもらいに行っている。早寝早起きするようにしている。この部屋は朝日が入って暖かく,西日がささない。寒いときは(遅くまで起きていると,暖房の)灯油代が高くつくし。身の回りのことは自分でやっている。できるだけおさえているが,タバコは1日に最低2箱吸う。(相次ぐ値上げや増税のため)タバコを50個買いだめしているが,ふかしているだけで,深くは吸わない。娘・息子2人とも大学を出したら,お金がなくなった…。ここは静か。今年はちょっと寒かったかなと思うが,雪も降らなかったし,こたえなかった。もうすぐ桜が観られる。ここでは買い物には不自由していない。天気がいいときは,近くの山を歩くこともある。私たちのボランティアが紹介された新聞記事は見た覚えがない。訪問時,野球中継を観ていた。巨人ファンとのこと。テレビ見たり将棋のゲームをしたりして過ごすことが多い。ウサギを一時飼っていた。妻には多少なついたが,自分が抱くと嫌がって,指を噛まれたこともある。猫も好きで,娘にかわって世話していたもので,なついたら可愛かった。最後は葬儀屋に依頼して,きちんと葬式を出してあげた。近くのスーパーのペット売場で犬を見たら,10万とか12万とか,高いのがいた。出かけるとき,垂水はちょくちょく行くが,名谷の方がよく行くかも。<お部屋に上げていただいてお話し伺い>

・80代女性。長田区で全壊。家にいたらドシンと落ちた感じだった。暗かった中,手探りで脱出した。ケガなどはしなかった。当時同居していた息子が東京出張で不在で,被災時は一人だったので怖かった。バラックから興して築きあげた自宅兼工場は,焼けなかったが,家財はすっかり盗られてしまい,何もかもなくしてしまった。近くの学校の避難所や娘宅に一時身をを寄せたあと、西区の仮設住宅へ。グラウンドに造られた仮設住宅は大規模なところで,駅からはバスに乗って,さらにかなりある金場ならず,家に帰るのに迷った。この復興住宅に入居して15年。ここへ見学に来て入居を決めた。娘が時々世話をしに来てくれる。孫が近くにいる。杖や押し車の歩行器がないと歩けないが,この住宅の周囲を散歩する。買い物は,週1回、コープの「個配」を利用するほか,急ぐときは娘が単車でもってきてくれる。ここは静かでいいところ。震災で貧乏して,お金はあまりないが,気楽に居れて幸せ。階によっては空き家が目立つが…。淋しいときは息子に電話する。持病のため,定期的に通院している。バスで移動していたが,転んで子どもに迷惑をかけてはいけないと思い,やめた。(最寄り駅である)名谷駅からこの復興住宅までタクシーで2000円くらいかかる。隣の人とは仲良くしている。近所づきあいはあるが,認知症の人もいたりしてたいへん。同じ階で亡くなる人も多いし,子どもと同居する人も…。4人の子どもは皆いい子に育ってくれてよかった。皆孝行してくれて幸せ。<玄関内でお話し伺い>

・70代女性。訪問の1週間以上前,予告ビラ投函時にお会いしたので,活動の趣旨を説明したところ「ご苦労さんです,すいません,(訪問当日)家にいたらね」。訪問時ベルを鳴らしたところ,「何屋さん?」と聞かれたので,先日お会いしたボランティアである旨説明。「今,身体悪くして寝てるところ。ごめんね。」<インターホン越しに応答>

・70~80代女性。(震災の時のことや今お困りのことなどをお尋ねしたところ)「年もいっているので,そんなややこしいこと…。穏やかに暮らしています。」<インターホン越しに応答>

・60代女性。エレベーターに乗り合わせたところ,抱いている犬に向かって「アホ,アホ」と言うので,わけを尋ねたところ,老犬で認知症だとのこと。それでも散歩に連れ出している。

・70代女性。(お困りのことは?)「ないです。身体は大丈夫です。」(地震の時のことは?)「ちょっと都合悪いので…。」<インターホン越しに応答>

・40代女性。この復興住宅に入居して10年以上。一般入居で,被災者ではない。高齢者うちにはいない。<インターホン越しに応答>

・30代?女性。この復興住宅に入居して5年。一般入居で,被災者でもなければ,震災の経験もない。もともと神戸の人ではない。

・70~80代男性。「体調悪いので横になってます。」<インターホン越しに応答>

・30~40代女性。「すみません。大丈夫です。」<インターホン越しに応答>

・60代男性。(お困りのことは?)「いいです。」<インターホン越しに応答>

・少年。「親いないので解らない。」<インターホン越しに応答>

・70代女性?「問題ないです。」<インターホン越しに応答>

・70代女性。長田区で被災。<自身でシート記入>
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tag : 訪問 ボランティア 支援 阪神淡路大震災 神戸 復興住宅 傾聴 垂水

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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

ご案内とお誘い
 
1回だけでも、初めてでも、お気軽に

神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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類似名称を用いているものにつきまして、2013年以降、神戸・週末ボランティアに(代表:東條健司)などの追記をしたものは、1995年に活動を始めた「神戸・週末ボランティア」及び当〈新生〉とは関係ありません。



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