第32(新生157)回訪問活動 (2014/03/29) レポート 〈仮設・復興住宅訪問通算599回:臨場感を! 方法と過程の提示~姿勢と態度〉

ベルデ名谷・3番館横に咲く桜毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。

2014年の3月,神戸・週末ボランティア 新生では,「忘れない、寄り添う、「息の長い支援」は神戸から」というテーマのもとで,4回にわたって,お訪ねさせていただき,今回はその第3回目となりました。
 
前の週の土曜日曜に続いて,この週末も,垂水区の山中にそびえる神戸市営復興住宅・ベルデ名谷への訪問活動を行いました。好天に恵まれた中で,神戸の桜も満開近くになる中で,復興住宅の周辺でも,桃にかわって,何本かを観ることができました。

PLAZA FISH 川口 彰久 垂水東口都心から離れた分,自然に恵まれているとも言えるでしょうが,むしろそれよりは,その厳しさと不便さの方が大きいというのが,正直なところでしょう。住宅内でも,花壇をつくったりして,花や木を丹精されている方の姿をみてきましたので,ともあれ,季節の変化を愛で楽しめているようです。

昨年の同時期に行ったパワープレイ~ヘビーローテーションほどではありませんが,集中的な訪問となりました。正直なところをいうならば,経費の都合上,消費税引き上げ前の3月になるべくしておきたいという事情もありますが…。

この週の訪問予定先への予告ビラ投函は,前週分同様,21日に行いましたので,1週間以上の余裕があることになります。23日朝刊3紙でご紹介いただいたのとあい前後したことから,「ひょっとして,新聞の?」と仰った方もおいででした。

ベルデ名谷・2番館前ここで問われるのが,姿勢と態度であり,あわせて求められるのが,方法と過程の提示でしょう。

そうしたメディアを通じて信用してくださる方がいらっしゃるのはありがたいことですが,それに甘えず,またおごることなく,「宗教や政党など全く関係のない民間のボランティア」ならではの態度・姿勢で臨むことの重要性を,自戒を込めて確認しなければと思いました。

先頃以来,作曲家・佐村河内守が,ゴースト・ライターに代作させていたのに加え,全聾を詐称していたことが暴露され,さらには,音楽を志す障害者の尊厳をふみにじる言動をもってしたことも伝えられ,非難を浴びました。

ベルデ名谷・住宅裏の公園に咲く桜それに続いて,神戸医療産業都市構想のもと,その中核施設のひとつとして,ポートアイランドに誘致された,理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターにおいて,小保方晴子・研究ユニットリーダーらによって,ノーベル賞級の世紀の大発見といわれた「STAP細胞(刺激惹起性多能性獲得細胞)」が発表されるや,程なくさまざまな方面から疑惑が浮上し,一転して,データや画像の捏造・盗用が指摘され,過去の論文における捏造・盗用の暴露に及び,さらには,それを許してきた理研の体質や組織的責任までもが,問われるに至ったことは,周知の通りです。

専門家の間での議論や論文作成では,方法や過程を提示しなければなりません。どのようにして,その結果・結論を導き出したのかを示し,同じ条件があれば,再現できることが求められます。自然科学ではそうですが,人文・社会科学では,対象への影響についても考慮しなければなりません。

当ボランティアでも,せっかく伺ったことを,しっかり受け止め,きっちり残し,役立ちと学びに供するためには,それが,どのような状況で,どのような方法・過程でなされたことを示しておくことが望ましいと考えます。それは,成功的なケースに限らず,不成功や失敗とってもいいケースについても,示していきたいと思います。

その場の雰囲気やニュアンスまで,どれだけ伝えられるかはともかくとして,長時間にわたる「お話し伺い」だけでなく,インターホン越しなどの短いやりとりであっても,極力記録して公開するのは,そのためです。

55.5° 山口牧生 ベルデ名谷 1番館横自らの姿勢・態度を顧みることは,方法や過程の提示,対象への影響の考慮について示すのと同じく,理解を助け,説得性・信憑性を高めることでしょう。

こうした,個別具体的な内容だけでなく,その背景や,周囲の情況もあわせて伝えてゆくことで,自分がその立場だったら…と考える学びの姿勢や問題意識も,ヨリいっそう深まるでしょう。そうして,「お話し伺い」の臨場感を伝え,成果を共有できればと思います。

翌日・次回の訪問活動では,仮設・復興住宅訪問通算600回,〈新生〉以来の訪問戸数1000戸超を達成することになりました。それについては,おってレポートしたいと思います。


この日伺ったところの概略です。

・70代女性。垂水区で半壊。この復興住宅に入居して13年。一般入居だが,補欠の1位になっていたので,1回の抽選で入れた。住み慣れた地にあった当時の家は,壁にひびが入ったりしたので,一時避難した。高いところだったので,一時水道も止まり,ガスが早くに回復しても使えず,妹宅で入浴させてもらったことも。健康状態は大丈夫。(この復興住宅では,1~7番館の棟ごとに自治会があるが)回り持ちなので,この棟の自治会長をしたことがある。姪も東灘区で全壊し,少しの間避難所暮らしをしたが,すぐマンションに入った。当ボランティアを紹介した新聞記事は見ていない。孫がいるが,こちらに遊びに来るのではなく,こちらから出かけていく。<「お話し聞いてもらうだけでしょ?」との問いに,話すことで気持ちがすっきりして明るくなっていったり,考えがまとまっていったりしてもらえればとい思ってやっているほか,求められればアドバイスもしますと,ボランティアの活動の趣旨を説明>

・80代女性。垂水区で被災。揺れはあまりひどくなかったが,倒れてきたものもあった。車2台をダメにしたが,身体は大丈夫だった。この復興住宅に入居して13~14年。竣工してしばらくしてから,一般で入居した。訪問した日の午前中,お腹がきりきりと痛くなったので,痛み止めを飲んでいた。普段から周囲の物音が気になって,気分が悪くなることも。体調が悪く,あまり外出はしない。買い物は,住宅下のコンビニで済ませる。ちょっとしか持って帰れない…。あまり人と話すことはなく,懇意なつきあいもない。
<「体調悪いのでおことわりします」と,自身で記入された支援シートを用意されていたが,玄関口でのお話し伺いに応じてくださった>

・70~80代女性。灘区で全壊。近くで亡くなった人もいた。西区の仮設住宅を経て,この復興住宅に入居して15年。(ボランティアや訪問の趣旨を説明したところ)「今頃こんなの聞きに来ても遅い」。介護サービスをたくさん利用している。外出時には手押し車の歩行器を使用している。困ったことは,平日に常駐しているLSAやケアマネージャーを通じてやってもらっているので大丈夫。押し売りなどで困っているので,訪問者には厳しい態度を取っている。<出かけるところながら,玄関前でお話し伺いに応じてくださった>

・20~30代女性。震災時は垂水区にいた。震災は子ども心に怖かった。同じ垂水区からこの復興住宅に入居して6~7年。子どもが大きくなって,ここを申し込んだ。よく出かけていたからか,何かに紛れたのか,先週投函したはずの予告ビラは見覚えないとのこと。みんな健康状態は大丈夫。子どもが「おしっこ!」とのことで切り上げ。<玄関先でお話し伺い>

・60~70代男性。震災には関係なく一般入居でこの復興住宅に入居して3年。申し込んでもなかなか当たらず,これまで17回も落ちた。周りはお年寄りばかり。80代ばかりか,中には90代もいる。<廊下で出会ったところに,ボランティアや訪問活動の趣旨を説明してお話し伺い>

・80代女性。中央区で全壊。「土曜日は娘の家に行きます。帰りは買物(スーパー)をする予定が、先週から約束していて、娘の仕事の都合に合わせていますので、留守になります。折角こられますのに、誠に申訳ございません。」<自身でシート記入>

・70~80代女性。「ご苦労さまです。」(ボランティアや訪問の趣旨を説明したところ)「まだ大丈夫やで。(ゼスチャーで示しながら)こねなったらお願いします。」<エレベーター附近にてお話し伺い>

・70~80代男性。(ボランティアや訪問の趣旨を説明したところ)「大丈夫です。元気です。」<ややしんどそうな声でインターホン越しに応答>

・70~80代男性。(震災の時のことについてお尋ねしようとしたところ)「悪いけど,今は静かにさせといてくれ。」<インターホン越しに応答>

・30~40代男性。母親が入院中で,自分は留守番なので,(震災の時のことや今お困りのことなどは,)何もわからない。<ドアを開けて応答>

・70~80代女性。(お困りのことは?)「ないです。」(健康状態は?)「元気でやってます。」(震災の時のことは?)「もういいです。」

・50代女性。「すみません。今誰もいてないないので…。」(お留守番の方ですか?)「ええ。」<インターホン越しに応答>

・70~80代女性。(ボランティアや訪問の趣旨を説明したところ)「ああ,よろしいです。」<インターホン越しに応答>

・少女。(ボランティアや訪問の趣旨を説明したところ)「いいです。」<インターホン越しに応答>

・70代女性。「足悪くて出れないので結構です。」<インターホン越しに応答>

・70代女性。「いいです。」<インターホン越しに応答>
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メールはこちらからどうぞ。

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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

ご案内とお誘い
 
1回だけでも、初めてでも、お気軽に

神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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類似名称を用いているものにつきまして、2013年以降、神戸・週末ボランティアに(代表:東條健司)などの追記をしたものは、1995年に活動を始めた「神戸・週末ボランティア」及び当〈新生〉とは関係ありません。



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