第30(新生155)回訪問活動 (2014/03/22) レポート 仮設・復興住宅訪問通算597回:忘却に抗して~「産経」・「神戸」・「毎日」3紙に同行取材していただきました

20140322「産経」・「神戸」同行取材分毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。

2014年の3月,神戸・週末ボランティア 新生では,「忘れない、寄り添う、「息の長い支援」は神戸から」というテーマのもとで,4回にわたって,お訪ねさせていただき,今回がその第1回目となりました。
 
1月後半以来,約2ヶ月ぶりに,垂水区の山中にある神戸市営の復興住宅,ベルデ名谷への訪問活動を行いました。1月は,「希望の灯り」の分灯をもっての訪問でしたが,今回は従来通りのスタイルで,まったく物的支援を伴わず,「お話し伺い」に専念しました。また,厳寒の2月は,住民の方と私たちボランティア双方の負担を考慮して,見送りました。

これまで8回の訪問活動では,各棟の低層階を中心に廻らせていただきましたが,今回からは,中高層階にお住まいの方をお訪ねすることにしました。その際,これまでと同様,同じ訪問活動日に,別の棟3箇所ほどから,各々数戸~10戸ずつ,計約30戸を,お訪ねする方法を,引き続き採り,なるべく多彩な情況に出会えるようにしました。

産経新聞神戸版:「時間重ねて見える問題も」復興住宅訪問600回に 神戸のボランティア団体 201403233月といえば,震災と同じ1995年の地下鉄サリン事件や2011年の東日本大震災などのため,阪神淡路大震災の被災地・被災者にとっては,忘れ去られる月でした。そうした中,あえてこの地で活動を行うにあたっては,こうした忘却の流れに抗して,今一度改めて,関心を取り戻していくことも,ミッションの一つといわねばならないでしょう。

さらにいうなら,阪神淡路大震災から20年目となった今2014年の3月という時期に,長年住み慣れた地や環境から,郊外の離れた地に,切り離されたまま,歳月を経た被災者の現状に光をあてるべく訴えていくことの意義は,とりわけ重かつ大だといえるでしょう。

この3月は,4回の集中的な訪問活動の中で,旧グループ以来の仮設・復興住宅訪問通算600回,〈新生〉以来の,重複なしの実数ベースで訪問戸数1000戸超を達成する見込みをもっての取り組みとしました。

そうした中,この日は,早くから問い合わせをいただいた「神戸新聞」社会部のほか,「毎日新聞」神戸支局,「産経新聞」神戸総局の記者も加わって,3紙の同行取材となりました。

神戸新聞神戸版:住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る 20140323集合場所としている,垂水駅東口のいかなごのモニュメント前には,ボランティア参加者に加え3紙記者も順次加わって,盛況の観をなしました。かつて旧グループでは,駅前などの集合場所で,事前レクチャーを行って,仮設・復興住宅の現地へ向かっていましたが,ちょうどそれが復活したような雰囲気でした。さらには,現地へ向かうバスの中でも記者たちの質問に答えながら,予定よりやや遅くなっての訪問開始となりました。

「こんにちは。ボランティアの者です」との声にドアを開けてみれば,一時はボランティアを上回る大勢の報道陣の姿に,驚かれたかもしれませんが,快く「お話し伺い」に応じてくださったことに感謝したいと思います。

毎日新聞神戸版:「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫各社の原稿締切の時間と,当ボランティアの訪問先・順序の選定の関係もありましたが,この数年来,問題提起し,それを伝えていくことの重要性を訴え,それをミッションの一つとしてきたところの,被災当時の現役世代が高齢化してきて深刻化した問題について,伝えていただけたことに,また,弊サイトThis is 神戸・週末ボランティアをはじめ,MixiコミュニティMixiページFacebookページtwitter - welove_kobeといった,WEBやSNSの活用など,〈新生〉の活動方法,情況,内実,意義,旧グループとの異同など,それぞれの視点から,好意的に取り上げていただいたことに,感謝したいと思います。

ベルデ名谷・7番館低層棟屋上「秘密の花園」今回は,住民の年齢層がとりわけ高い,シルバーハイツとして運用されている,早期に竣工した棟への訪問を最後にしたため,「時間切れ」となって,一般的に考えられているような復興住宅の高齢化という観点からは,十分な同行取材ができなかったと思われたかもしれません。しかしながら,それがかえって,現時点的な,新たな問題・課題を浮き彫りにできた面もあったかと思います。

この日の訪問活動は,翌23日各紙神戸版朝刊で紹介していただきましたので,既にご存じの方もいらっしゃると思います。

産経新聞神戸版:復興住宅訪問600回に 神戸のボランティア団体
神戸新聞神戸版:住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る
毎日新聞神戸版:「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

各紙で紹介されている分も,いない分も,それぞれに貴重な,有意義な「お話し伺い」をさせていただきました。それぞれあわせてご覧くだされば幸いです。


この日伺ったところの概略です。

・70代男性。夫婦2人暮らし。須磨区で全壊。西区の仮設住宅を経て,この復興住宅には,竣工後ほどなく入居。ベルを鳴らしてから,しばらく待って,玄関口まで出てこられたところ,立っているのが大変とのことで,お部屋に上がらせていただく。若い頃携わった鉄工関係の仕事では,1800度に溶けた鉄を型に流し込んでいた。神戸ポートタワーに使われているパイプもつくっていた。10年やっていたら腰を痛め,1年入院した。さらに,長年仕事で高熱に晒されたり,色々な粉塵や有害物質などを吸い込んできたため,呼吸器系や内臓を痛めている。肺気腫やその合併症などのため,とくに,お腹が大変だとのこと。結石ができて,ものすごい痛みがして,いっぱい石が出たこともあった。肺は真っ黒で,レントゲンを撮れば,かなり重度なのは解るが,40歳ぐらいから発症し重症化した糖尿病のため,医者が手術などをしてくれない。この近くを初めとして,神戸内外の主な病院はほとんどダメだった。震災後は,西区の仮設住宅やこの復興住宅から,長田区の職場まで通勤して,ムリを重ねながら,60歳まで仕事を続けた。退職した日から電動車イスに。ベッドの上に座って話されるのを,お部屋とその前の廊下に腰を下ろして,お話しを伺った。(ベッドの上に)こうして座っているのもつらい。寝ていても腰骨とかが痛く,どちらも大変。外出は電動車イス。建物のすぐ外から坂なので大変。デイサービス,移動サービスを利用。今日の体調は普通。奥さんはずっと神戸の人,夫婦ともに糖尿病で大変…。<お部屋に上げていただいてお話し伺い。>

・70代女性。垂水区で一部損壊。この復興住宅に入居して5年。ここに入るまで市営住宅に7回申し込んだ。被害はとくになく,1日避難したぐらいだったが,水道とガスが5ヶ月も使えないままだった。かなり離れた北区まで入浴に行った。以前は中央区で仕事をしていたが,震災後仕事がなくなり,失業保険を受給した。その間に取得した資格を活かして,今は,それまでとちがって,看護助手(介護)の仕事をしている。近所づきあいはほとんどなく,隣近所の顔も名前も知らない。話をする人と言えば,仕事先の人やの人や自治会長さんぐらい…。老人会などにも参加していない。どんな人が住んでいるのか解らないので不安。今はまだ元気だからいいけれど,倒れたときなど,何かあったらと思うと…。(以前住んでいた公団住宅では全世帯の名簿があったが)ここには住民の名簿がないばかりか,表札も出していないところが多い。棟によって違うようだが…。
「ご被災状況:水、ガス、5ヶ月使えない。お疲れ様です。震災の時皆様大変でした。今は東北の皆様はもっと大変ですね。テレビ見まして涙がでました。震災後、大切な人や、友だち皆んな天国に行ってしまい一人になり、淋しいです。生活は病気になり、苦しいけど、しかたない、しゃーない。生きてなければと思います。皆様表札がないのでお隣さんの名前も顔も解りません。せめてこの棟だけでも名前(名簿)が知りたいと思います。やはり認知症が心配です。」<自身でシート記入の上,玄関内でお話し伺い>

・70代女性。80代夫と2人暮らし。垂水区で被災。住んでいた民間マンションに被害はなく,ケガなどもなかったが,テレビが落ちてきたり,仏壇が倒れてきたりするなど家の中はグシャグシャだった。,結局何もかも捨てた。公団住宅を経て,この復興住宅に入居して5ヶ月。近所づきあいは少しあり,住人に親しい人もいる。身体に優しい,バリアフリーな住宅に移ろうと,市営住宅を申し込んで,ここに来た。心臓で2回手術し,腰痛に苦しむ夫の介護をしてきて,自分もそれに近付いてきたように思う。このあとの生活が,どのように暮らしていけるのか不安。(これ以上)何もしてあげられないし,何かあったらと思うと不安。

・70代女性。兵庫区で半壊。震災時は2階建てのアパートに住んでいた。他の住人は皆仮設住宅に入ったが,自分は一人でそこに住み続けた。北区の市営住宅に8年住んだあと, この復興住宅に入居して3年。仕事を辞めてここへ来た。ここの方が住居費が安い。冬も暖かく,ここの方が楽。お出かけはたまに。病院はきらいなので,かかっていない。親しい人とはたまに電話で話す。友だちもだんだん減ってきた。あちこちかわってきたから,どうということもない。

・60代女性。中央区で被災。「三宮で飲食店経営。住まいは大丈夫でしたが店は半壊。6ヶ月後に再開したものの、実母がその半年後に脳梗塞になり、半身不随で5年介護。派遣で働いていますが、社会保険に入れてもらえず、国民健康保険はもっと高く、働いた収入の1割近くの支払い。働く意欲がなくなってくる。収入が不安定。健康状態は良好と思うが、気にかかる病がひとつあり、病院にも行けない。」<自身でシート記入>

・70~80代女性。「身体しんどい…。」<「いいです」とのことながら,ドアを開けて応答>

・40~50代女性。「今,食事の準備してますので…。」<ドア越しに応答>

・50代?女性。「ごめんなさい…。」<インターホン越しに応答>

・60~70代女性。「いいです。」<インターホン越しに応答>

・60~70代女性。「結構です。」<インターホン越しに応答>
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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