第20(新生145)回訪問活動 (2013/09/01) レポート 〈関東大震災から90年〉

ベルデ名谷・進入路を見下ろす毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。

月はかわって9月になりましたが,前日に続いて,「息の長い支援」は神戸に聞こう! 切り離されて暮らすことは?というテーマのもとでの復興住宅訪問活動となりました。
 
日曜日の訪問活動は,新たな活動主体となった神戸・週末ボランティア 新生のもとで,3月から始めたものでしたが,同一場所に曜日をかえてお訪ねすることで,各々一定の成果を見込めるのみならず,それぞれの情況をより多角的に伺えることから,定着させてきました。

もちろん両日共に参加できなくても,いっこうに差し支えありませんので,少しでもご関心をお持ちくだされば,「1回だけでも、初めてでも、お気軽に」お運びいただければ幸いです。

現在,関西で都心に最も近い海水浴場である須磨海岸では,海水浴場での遊泳は8月20日まで,海の家などは8月末までとなっていますので,この日は既に過ぎ去った夏の景色でした。やや収まってきたとはいうものの,猛暑・酷暑は去りゆかない中での訪問となりました。

この夏をどのようにお過ごしになられたのかを気にかけての訪問でしたが,猛暑の中で亡くなられた方のお宅にも伺いました。もう1月早くきていれば…と悔やまれるところでした。

さて,この復興住宅・ベルデ名谷は,いずれも高層建築の全7棟からなりますが,その立地条件などから,棟ごとに違った環境・条件にあります。

ベルデ名谷・警告貼札ベルデ名谷・迷惑行為はやめましょうそこでまず,全般的な情況を伺うべく,全戸訪問を行うことが難しい中,各棟について,一定の戸数をピックアップして,それらをいくつか並行して伺うとともに,その中でもとりわけ,不便な場所で難儀されているであろう方に寄り添うことを活動の原点にしてきたことを想起し,ヨリ高いところで,奥まった場所にあるところから,お訪ねすることにしました。

あわせて,各棟から,訪問先のお宅を決めさせていただくに当たっては,高齢の方や,障害をお持ちの方も多いであろうということで,一定の低・中層階を中心としました。

そのため,訪問先での移動はけっこう大変で,若干予定の時間をオーバーしてしまったことについては,今後の反省点としたいと思います。

話は変わりますが,この日は,関東大震災からちょうど90年になります。近代日本最大の都市災害として,今日もまたこれから得ることが多いもので,そうした問題意識は,夏季までに行った,市街地の復興住宅をお訪ねした際に,心にとめておくことで,ヨリ学び活かそうとしたのでしたが,この地にある被災者の方々もまた「都市型災害」の被害者であることに違いはないのです。

今日,関東大震災の被災経験者から直接体験を伺う機会は,きわめて限られてきました:「防災の日:きょう 関東大震災被災、重なる「東日本」 99歳、備えこそ教訓 「慢心せず学び続けて」」(2013/09/01 毎日新聞)。

神戸の地にあって,阪神淡路大震災のほか,阪神大水害(1938年7月3~5日),戦後高度成長期の2度の大きな水害(1961年6月24~27日・1967年7月9日),都賀川豪雨(2008年7月28日)など,これまでの大小様々な災害を乗り越えて生きてこられた方から伺う機会は,まだあり,これまでとは違った位相・角度からの体験・経験も,まだまだ伺えます。

前日に続いて,充実した「お話し伺い」ができましたことに感謝いたします。


この日伺ったところの概略です。

・80代女性。長田区で被災。判定では半壊だったが,県の補助を得て解体した。大工を頼んで修繕してもらったばかりだった。近くの学校の避難所に3月までいた後,夫の故郷へ県外避難。県営住宅に入居できたが,賃貸住宅を借りて移転。どうしても神戸に帰りたいと,あちこちの復興住宅を申し込んで,最後にやっとここが当たった。この復興住宅にはできてすぐ入居。もう慣れたが,震災までずっと一軒家だったので,ここへ来てからよく夫に「大きな声出したらアカン」と叱られた。買い物は2~3日に1度,バスで名谷まで行く。高齢ながらまだ運転をする友人の車に乗せてもらっていくことも。このほかコープさんの個配も利用。当時は農村だった神戸の郊外で生まれ育った。阪神大水害の時は,この近くの川も増水したが,その中を姉が背負って家に連れ帰ってくれた。戦時中は親戚が疎開してくることも。神戸空襲の時,山の向こうに見えた焼夷弾が,子ども心に,花火のようにきれいと思った。同じ頃,夫は空襲下の兵庫にいたという。<玄関先でお話し伺い>

・60代女性。被災時も垂水区にいた。マンションに住んでいたが,家の中はグシャグシャになり,怖かった。電気・ガスも止まったが,電気はすぐ来た。水道は10~20日使えず,水をもらいに行ったり,風呂に入らせてもらったりするのが大変だった。耐震性の高いところに住もうと思っていたが,身体も悪くなり,子どもが独立して,自分一人で家賃を払っていくのも大変になったので,公営住宅を申し込んだ。この復興住宅へ来て7~8年。ここは風呂やトイレが広くていい。近所づきあいはない。年齢が行くにつれて,不便することが多くなった。「困るのはみな困ってる」,「何とか最低限度の生活」。週1回ヘルパーに来てもらっている。外出時には杖を使用。神経を痛めていて,医療費や治療,投薬などでずっと大変だった。皆に心配されているが,なるべく歩くようにしている。<玄関先でお話し伺い>

・70代男性。長田区で全壊。被災時は知人宅にいて,そこも半壊扱いに。食べ物など不自由せず,電気・水道もすぐ来た。かつて住んでいた場所であり,近くの学校の避難所にいた人はなつかしいが,他所に行ったり亡くなったりしているので,もう一度帰りたいとは思わない。垂水区の親類宅に身を寄せた後,仮設住宅代わりの県営住宅に。この復興住宅に入居して12~13年。手術してもうすぐ5年,術後の定期的な検査に通院するのが大変。ほかにも持病が。足が痛いが,ぼちぼちぐらいには歩けるとのことだが,やや時間をかけておいでくださった。<玄関でお話し伺い>

・50代男性。垂水区で半壊。被災時に住んでいた市営住宅では一時水道などが止まった。修繕後も住み続けたが,老朽化のため建て替えることになり,この復興住宅に入居して10年以上。子どものいたずらや迷惑行為がひどくなって困っている。警察も知っているが,何もしてくれない。手をいこまねいて我慢している。この間も玄関ドアの鍵穴に接着剤を流し込まれて開かなくなり,閉じこめられてしまった。何とかこじ開けて外に出られたが,交換するのにかなりお金がかかった。この並びだけでなく,上の階でも同様の被害者が…。<玄関前の廊下でお話し伺い>

・80代女性。兵庫区で被災。一人暮らし。8月上旬この部屋で亡くなり,半ばには葬儀を終えた。亡くなったとき,猛暑の中,エアコンをつけていなかったようなので,熱中症であろうか。外出に杖をついていたが,至って元気で,亡くなる3日前に,元町の百貨店に一緒にお食事に行ったところだったのに…。8月中に後片付けを終えようと,何度もここにやってきたが,まだ終わっていない。<後片付けに来ていた身内の方からお話伺い>

・70代男性。ドア横の窓の看板についてお尋ねしたら「これが仕事や。」と。被災場所はここから遠いか,とお尋ねしたら「遠いも近いもあるか」,(この復興住宅へは)「あてがわれ来た。好き好んで来たんやあらへん」,「みんな,昨日の(ことのように)震災を忘れてへんで」,「何を調べとるんや? もうええ。」<ドアを開けて応答>

・70代女性。兵庫区で全壊。建てて入居してまもなく被災した。直すこともできず,ローンも…。何度も申し込んで,やっとこの復興住宅に入居して10年以上。ここでの生活には慣れた。身体悪いところは特にない。<玄関前でお話し伺い,入浴前とのことで簡単に切り上げ>

・70代男性。地震の時のことは忘れた(話したくない)。この復興住宅は,申し込んだときに,市から勧められたもので,自分から来たいと思って来たのではない。身体は悪いところだらけ。もう少しで逝くやろうからほっといて。<玄関ドアを開けて応答>

・「御苦労様です。今の処何もお話しする様な事ございません。毎日が幸せな生活を過ごして居ります。今後健康に気をつけて頑張りたいと思います。有りがとうございました。」<自身でシート記入>

・少年。遊びに来ている友人と3人で留守番。(今困っていることは)「ありません」。明日から学校が始まるが,宿題はまだやっていない。

・20代女性。被災経験なし。予告ビラを見た覚えがない。困ったことないです。震災の時はよそにいた。<ドアを開けて応答>

・50~60代女性。被災経験はない。「うちは今,そんなところじゃないので…。」<ドアを開けて応答>

・70代女性。訪問の趣旨を説明したところ「そんなん,私、具合悪いので…。」<ドアを開けて応答>

・「震災の影響はほとんどありません。ご心配ありがとうございます。」<自身でシート記入>

・50~60代女性。「すみませんけど結構です。」<インターホン越しに応答>

・60代男性。(今困っていることは?)「そんなんないで。」<ドア越しに応答>

・30代女性。「わかりました。」<インターホン越しに応答>
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

ご案内とお誘い
 
1回だけでも、初めてでも、お気軽に

神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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