第5(新生130)回訪問活動 (2013/03/09) レポート 附:映画『メモリーズ・コーナー』のことなど

P3095011-s.jpg毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。不定期でささやかな活動となった神戸・週末ボランティア 新生ですが,3月は集中的に取り組むこととし,2週目の週末にも続いて行うことにしました。
3月の取り組みにおけるテーマは「3月だから忘れない、3月だから寄り添う 「3.11」から2年「息の長い支援」は神戸に聞こう!」としました。とりわけ「3.11」に近いこの週末には,土曜日・日曜日と続けて取り組むことにしました。

今回は,訪問予定のお宅への予告ビラを,前回,3月2日の訪問活動の時に投函したこともあって,予め心づもりをして下さった方も目立ち,充実したものとなりました。敢えてこの時期にやってくることの意義とメッセージが,お話し伺いに応じて下さった方も,そうでない他の方も含めて,理解され伝わっているのを感じます。

これまでも,この復興住宅でのお話し伺いには,震災に関する一般的情況だけでなく,この場所ならではのことについて,具体的に伺うようにしていました。漠然とした質問をするよりも,ある程度具体的な質問をした方が話しやすいとのアドバイスを,以前に頂いたことによるものでした。

3月の訪問活動においては,阪神淡路大震災についてお尋ねするにあたって,「震災の年のこの時期どうされていましたか?」という形で聞いてみました。ライフラインも一部復旧していないものがあったり,厳冬期を経て避難生活が長期化し,先の展望が見えない中で,心身共に疲労・疲弊が募ってきた頃だったでしょう。被災直後とは別な辛さがあったことと,その中をいかに過ごしたかを,学び伝えていくことの意義は大きいでしょう。そのあたりは,行間から読み取っていただきたいものです。

P3095013-s.jpg東日本大震災について伺うことは,その直後においては,それ自体が,今日的意味における「心のケア」とは相反する,粗暴なものといわねばならなかったのですが,そのあたりは,昨年までの活動の反省と教訓を活かす形で,お尋ねし,今ここに寄り添うことの意味を,明らかにできたかと思います。

東日本大震災を機に盛んに言われるようになった「息の長い支援」ですが,その必要とされるものや,あるべき姿は,こうした形で,現されてゆくものでしょう。

各地の梅林も見頃をむかえるなど,1週間前とはうって変わった,春らしい陽気の中での訪問活動となりましたが,この日はもうひとつニュースがありました。

阪神淡路大震災の被災者の「孤独死」を採り上げた映画『メモリーズ・コーナー』が,この3月9日から,元町映画館で上映され,連日立見が出る程の大好評とのことです。

b2083084.jpg脚本制作前の早い段階では,神戸・週末ボランティア(旧)でも協力しており,オドレイ・フーシェ監督もまた同行取材していました。当時の活動状態からすれば,どれほど寄与できたかは疑わしいところもありますが…。そのあたりは,作品冒頭近くに登場する訪問ボランティアが,これをもとに(?),近隣住民が行う友愛訪問活動などと合わせもったようになっているところから,推し量ってもらうことにしましょう。

同館での上映は3月22日までとなっておりますので,お早めにどうぞ。


この日伺ったところの概略です。

・80代男性。中央区で全壊。1階で寝ていた母は亡くなった。自身もタンスの下敷きになり,よく助かったと思う。1週間ほど避難所にいた後,須磨区の親類宅へ身を寄せた。ポートアイランドの仮設住宅で2年過ごした後,この復興住宅へ。最近のイジメは陰湿で意地汚い。軍隊にいたとき,ちょっとしたことですぐビンタを食らったが,そのような陰湿さは感じなかった。長く印刷関係の仕事をしてきた。仕事の仕方も変わっていったが,変化についていかないとダメだ。東日本大震災は,原発事故があった分たいへんだが,前を向いていかないといけないと思う。

・70代女性,一人暮らし。中央区で全壊。子どもの時もこの近くで過ごした。被災後避難した病院では,先生がよくしてくれた。ポートアイランドの仮設住宅を経て,この復興住宅へ入居して14~5年。身内と交流があり,隣接地で異臭が発生したときも,親類宅にいさせてもらったおかげで,身体に異常はなかった。訪問時は歯を1本抜いてきたばかりということで,話しにくそう。何本か残ったはを支えにして入れ歯をしており,そのおかげでごはんを美味しくいただける。この復興住宅は子どももいないので淋しい。

・80代女性。中央区で被災。水は1週間~10日で出るようになったが,ガスの復旧は3月ぐらいかかった。調理はカセットボンベなどでできたが,寒さで凍えて,風邪を引いてしまった。この復興住宅に入居して2ヶ月の時に,夫が脳梗塞で倒れ,一時は寝たきりだったのが,介護とリハビリのおかげで,快復してきた。息子(50代)を亡くして以来,高いところにあるものをとったり電球を交換したりするのがたいへんに。

・40代女性。中央区で被災。被災時は賃貸住宅にいて,頭を打って,冷蔵庫の下敷きになった。子どものミルクの水などを確保しようと,一時,身内が入院している病院に身を寄せたが,近くの避難所に移った。北区の仮設住宅を経てこの復興住宅へ。隣接地から異臭が上がった頃,家に入れば大丈夫だった。身体に異常はない。

・60代女性。中央区で全壊。母が負傷した。田舎に避難してからこの復興住宅へ。一からのやり直しだった。落ち着いてから,老人ホームで掃除のボランティアなどをしていたこともある。今は足が悪く,引きずって歩くので,支えが必要に。花粉症が辛く,マスクをしている。

・少年。両親は不在で留守番中。両親から震災についてあまり聞いたことはない。学校では1月17日が近くなると,少し教わるくらい。

・40代女性。震災当時は東京在住で,被災経験はない。隣接地から異臭が上がった頃に入居したが,身体に異常はない。

・50代?男性。今は後見人の方にお願いしている。花粉のためマスクをしている,辛そうな感じ。

・70代男性。「(震災のことについて尋ねると)そんなことはいい。」

・女性。「(予告ビラを)見なかったけど…。」

・留守宅<中から犬の鳴き声>(2軒)
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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1回だけでも、初めてでも、お気軽に

神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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