第3(新生128)回訪問活動 (2013/01/19) レポート〈仮設・復興住宅訪問通算570回〉

神戸市営筒井住宅今2013年も引き続き「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。不定期でささやかな活動となった神戸・週末ボランティア 新生ですが,1月17日に近い週末には集中的に取り組みたいと思い,第1回の12日,第2回の14日に続いて,19日に第3回を行いました。
 
今回は「希望の灯り」の分灯はありませんので,テーマは今こそ「1.17」を忘れない Part3としました。

訪問活動は,この3回とも,神戸市営筒井住宅で,ビラ入れをして予告をした20軒余をお訪ねさせていただきました。時間帯は午後2時過ぎから5時前まででした。

今回も,第1回の訪問活動に参加してくれた新たな仲間とともに,1グループで廻らせていただきましたが,限られた時間の中であっても,腰をすえてじっくりお話し伺いをさせていただけたことに,感謝したいと思います。

この復興住宅は,神戸の中心地といっていい三宮から2km弱なので,歩いていけない距離ではありませんが,阪神・阪急各線で梅田方面に1駅の春日野道が最寄りなので,徒歩圏内と言うには少し無理があるかなという距離です。そこは敢えて,三宮で集合し,復興住宅現地まで歩きながら,住民の方々の生活圏を広く見て回ることとしました。

商店街やスーパー,量販店,公園や病院の近くを実際に通ってみることで,お話し伺いの内容自体のみならず,地域の中での復興住宅と住民の置かれている情況をも含めて,広く深く理解することにつながるでしょう。住民の立場・視点からのまちづくりというアプローチにも有効でしょう。

また,訪問予定の方だけでなく,住宅内で出会った方からも貴重なお話しを伺うことができました。

訪問に先立ってドアポストに投函させていただく予告ビラも,従来からいくつか変更しました。まずもって活動主体が代わったのですから,その趣旨説明をしました。つぎに,お伺いしたいことを,ある程度具体的に示しました。そうすることで,今この時期に敢えて伺うことの意味を明らかにするとともに,「今,あなたの話しが聞きたい!」というメッセージにもなったと思います。

今年お伺いする方には,

2011年3月11日の東日本大震災を機に「息の長い支援」が求められています。
被災されたみなさんのお話しを伺うことで、お役に立たせていただき、これまでの災害から学ぶことはもちろん、新たな、さらには将来の災害に備える一助になればと思っています。



と添えることにしましたが,この復興住宅の方向けには,

2006年頃には住宅の隣接地から異臭が発生しました。その頃お身体の具合はいかがでしたでしょうか? その後いかがでしたでしょうか?



も,加えました。2006~7年,隣接地でマンションが建設された際,基礎工事のために掘り下げたところ,地中に埋められていた物質による異臭が発生し,住民の健康に影響を及ぼす事態になったことによるものですが,これについても,今なお苦しむ方の悲痛な声,身体への影響以外にも様々な事情からこれまで話せなかったことなど,貴重なお話しを伺うことができました。

さらには,2年前に発生した火災現場の跡が,まだそのままになっていることも知りました。

阪神淡路大震災ボランティアとしては,2013年1月のミッションを,お陰様で,一定の成果をもってさせていただけたことに,感謝したいと思います。それとあわせて,現下のこの場の課題についても考えさせられるものがありました。

その課題が,震災に直接起因するもの以外によることについてです。それは,一般にも言われているような,高齢化によるものもありますが,決してそれに還元されるものばかりではないということです。それを踏まえて,例の火災に関する報道をもう一度読み直すならば,問題の所在と性格が,ある程度浮き彫りになってくるのではないでしょうか?

そうした新たな課題への関わり方も,問われているといわねばならないでしょう。


この日伺ったところの概略です。

・70代男性,一人暮らし。中央区で全壊。地震の時は仕事で遠方におり,情報が入らない中神戸に戻り,避難所で母と再会したのは翌日のことだった。ポートアイランドの仮設住宅を経て,この復興住宅へ。10年前に母が亡くなり,今は一人暮らし。仮設住宅では,夏暑く冬寒かった上,夜でも近くで荷揚げがなされていた。異臭騒ぎ(2006~7年,隣接地でマンションが建設された際,基礎工事のために掘り下げたところ,地中に埋められていた物質による異臭が発生,住民の健康に影響を及ぼす事態に)はもう終わったこと。当時は(施工元請の)ゼネコンや(デベロッパーであった)総合商社と掛け合ったが…。市バスのバス停もあり,スーパーや量販店もできて買い物に便利になるなど,この復興住宅の住環境はよくなった。高度成長期以来,日雇いに近い形で力仕事をして,社会を支えてきた。腰・肩・足を痛め,リハビリに通っている。心臓病のため,きつい薬をいくつも服用している。急に胸が痛くなるのが怖い。東日本大震災で被災した故郷に行ってみたら,がれきが高く積まれていた。人に頼るのは無理,自己防衛が大切。民間・個人の力で盛り上げていかないとダメ。無駄なお金は使わないようにしている。被災地となった故郷にある母の墓参りをしたり,地元の特産品を買うなどして,これからも貢献していこうと思っている。<お部屋に通していただいてお話し伺い>

・60代?女性。この復興住宅はお年寄りが多く,最近亡くなる方が多い。寒さだけではなく,みんな病気してるから…。住民同士の声かけや電話連絡を心がけている。色々な来訪者があるが,宗教団体が入ってくるのがいや。神戸市は最近,(被災者ではない)新たな住民を入居させるようになったが,そうした人たちと上手くコミュニケーションをとっていくのは難しい。<中庭で自転車に乗って出かけるところにお話し伺い>

・<訪問の数日前,表札・家財が見られたので予告ビラを入れたが,昨年亡くなったばかりだとのこと。>

・<訪問の数日前,空室であることを確認したが,昨年病院で亡くなったばかりとのこと。>

・男性。ドアを開けて「身体悪いので話したくない。」

・「仕事でおりません」と,ドアにメモ貼り付け。

・男性。ドアを開けて「ごめんね。ありがとう。」

・女性。ドアを開けて「いいです。」

・女性。ドアを開けて「いいわ。」



神戸の市営住宅で火災 ヘルパー急行、高齢者救助 2011/01/29 神戸新聞

 29日午前8時20分ごろ、神戸市中央区筒井町、市営筒井住宅4号棟シルバーハイツ筒井(11階建て)で、8階の無職女性(40)方から出火、約70平方メートルを全焼した。同住宅は阪神・淡路大震災で被災した高齢者らが多数入居していたが、消防や警察、高齢者宅に通っているヘルパーらが避難誘導し、けが人はなかった。
 同住宅は1998年に災害復興公営住宅として完成。入居する55世帯の大半が65歳以上の高齢者世帯で、煙が充満する中、住民や警察官らが1戸ずつ回って避難を呼び掛けた。
 6階に住む男性(69)は「家の外で『火事だ』という声がして初めて異常に気付いた」と驚いた様子だった。肺を患っているため、長距離の移動は難しい。呼吸器を着けてなんとか玄関先まで出てきたところ、近くに住むホームヘルパーが助けに来てくれたという。
 ヘルパーの女性(65)は「今日の訪問は午前11時の予定だったけれど、家から煙が見えたので飛んできた。この住宅は自力で避難できない高齢者や障害者が多い。けが人が出なくてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
 近くの集会所には一時、30人近い住民が避難。車いすやつえを突いて逃げてくる高齢者の姿も目立った。8階に住む女性(76)は「耳が遠いのでサイレンが聞こえなかった。飼っている犬が何度もほえてくれたおかげで煙に気付いた」と話し、「着の身着のままで逃げ出した。震災の時を思い出す。火事は嫌や」と声を震わせた。
 葺合署などによると、無職女性は高校生の娘と2人暮らし。出火当時、室内には2人でいたといい、同署が状況を聴いている。

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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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