第561(新生119)回訪問活動 (2012/09/22) レポート

毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。
秋分の日・9月22日の復興住宅訪問活動は,遅くまで続いた残暑もようやっとやわらぐ中,常連参加者5名で行いました。彼岸の中日で連休ということもあって,普段は離れて暮らす家族や親戚が訪ねてくるところにも出会いました。

私たちは,訪問活動~傾聴ボランティアに向かう前に,事前の打ち合わせをしていますが,そこでは,活動の流れや手順,「お話し伺い」に臨む姿勢などについて説明するほか,前回の訪問をふり返って確認して,学びと情報の共有をしています。

今回は,次回訪問予定のお宅に「予告チラシ」を投函するにあたって,「宗教や政党など全く関係の無い民間の」と,そこに記されているに相応しい存在たるべきことの確認を,改めて強調しました。それは,お話しを伺わせていただく方々との約束であり,信頼関係構築の大前提となるものですから。

また,伺った内容については,その日の終了ミーティングで集約していますが,それをさらにまとめています。その際他者の視点と時間をおくことで,一時の気分や感情に流されたり,なにがしらのバイアスが加わることを排する意味もあります。もっと簡単に言えば,夜書いた手紙を朝読み返してみたら…といったところですが。そのまとめを読み合わせてみることで,傾聴に臨む姿勢とスキルの向上を図ることができます。

前回,受け止める姿勢について学びましたが,それを確認することで,今回もさらにそれが求められる場面で,その必要性を実感し,活かすことができたと思います。

そして,私たちが陥りやすい偏向の一つに享楽の追求があります。震災でそれまでの人生で築き上げた一切合切を失った被災者を自らの享楽の具とすることが,言語道断であることは言うまでもありませんが,知らず知らずのうちに自分が楽しければそれでいいという陥穽に陥ることがあります。

お話しを伺う中で,自ずと楽しい話題が出てくれば,それはそれでいいことですが,辛いこと,悲しいこと,お困りごとなどが出てきたとき,また感情をぶつけてきたとき,それを遮ったり,話の腰を折ったり,話題をそらすなどといったことを,してしまったのでは,傾聴にならないばかりか,せっかくできた信頼関係も崩壊してしまいます。

これでは,お話しを伺わせていただく方にも,一緒に傾聴する参加者にとっても,迷惑です。

野球の指導法で,これに通じるものがあったので,前回これも参加者に紹介しました;「積極的にマイナス思考」満塁男、学生を指導へ(2012年9月5日 読売新聞)。

脱・気持ちよさ優先」「積極的にマイナス思考」と,大胆なフレーズが並んでいますが,「自分が気持ち良いだけでは試合に勝てない」というのも,まさにこれに通じます。「悪いことを考えちゃいけないとなると、それがストレスになる。逆にマイナスのことばかり考えて負けを覚悟すれば、開き直ってやれる」というのも,受け止める姿勢の徹底が,すなわち力に転化するものであることを,教えてくれているといえます。こうしたものを参考にすることも,あわせて紹介しましたが,これもやがて活かされてくることでしょう。

ちょうど台風が,中秋の名月を遮り,各地に大きな被害をもたらしていますが,弊サイトThis is 神戸・週末ボランティアをはじめ,MixiコミュニティMixiページFacebookページtwitter - welove_kobeを通じて,交流させていただいております皆様方の無事をお念じいたします。


この日伺ったところの概略です。

・80代男性,夫婦2人暮らし。東灘区で全壊。自分も負傷せず,妻も倒れかかった仏壇の下の隙間にいて助かったが,近くでは倒壊した建物の下敷きや生き埋めになって,何人も亡くなった。被災後は同区内の息子や身内の家で暮らした後,六甲アイランドの仮設住宅で4年過ごした。周りが皆出て行った後も,最後までいた。初めは,年を取って震災のことは忘れてしまって…とのことだったが,しばらくして話し出した。妻は寝たり起きたりで,自分が家事いっさいをしている。訪問時は入浴介助するところだった。

・70代女性,一人暮らし。灘区で全壊。地震の時は中央区の職場にいて無事だった。外に出て,野営しているような被災者の姿を見て,被害の大きさを知った。何とか30分ほど歩いて帰宅したら,自宅が倒壊していた。その日は一日中外にいて,近くの小学校に避難,迎えに来てくれた大阪の親戚宅へ。おかげで困らなかった。この部屋は借り上げ復興住宅なので,数年後には出なければならないが,その後は近くの市営住宅に行く予定だ。此処より狭くなるが,掃除も楽になって家賃も少し安くなるようだ。

・90代女性,一人暮らし。東灘区で全壊。この復興住宅に入居する前,六甲アイランドの仮設住宅に3年いた。人工透析のため週3回,4時間半かかるのがしんどい。手がしびれ,足腰も痛く,あまり出歩くことができないので,ヘルパーに買い物を頼むが,食事は自分で作る。訪問時,息子(60代)が訪ねてきて,母親を気遣う姿が見られた。

・70代女性。東灘区で全壊。近くの公園に避難した後,仮設住宅で4年過ごし,この復興住宅へ。借り上げ復興住宅の期限のことが一番心配。神戸市からは1回しか説明がなかった。高齢の母もおり,引っ越すのは厳しい。訪問時,息子夫婦が訪ねてきた。

・40代?女性。中央区で被災。今一番の悩みと不安は,借り上げ復興住宅のこと。お年寄りがいる世帯では今更引っ越すのも大変。全ての問題がここに行き着くのでは?

・80代女性,一人暮らし。地震の時は中央区にいた。ポートアイランドの仮設住宅に4年いた。

・50代?女性。「しんどいので…」と,とりわけ震災のことについて話すのが辛そうな様子。

・男性。ちょっと取り込んでいるところ。



「積極的にマイナス思考」満塁男、学生を指導へ (2012年9月5日 読売新聞)


常磐大硬式野球部の臨時コーチに就任し、指導方針などを語る駒田徳広 読売新聞 プロ野球・巨人、横浜で内野手として活躍した駒田徳広氏(49)が4日、硬式野球部の臨時コーチに就任した常磐大(水戸市)で就任記者会見を開いた。

 「脱・気持ちよさ優先」「積極的にマイナス思考」などユニークな指導方針を打ち出し、チーム強化への意気込みを語った。

 駒田氏は1日に就任。任期は来年3月末までで、週2~3回のペースで学生を指導する。

 会見では、“満塁男”の異名を取ったプロでの経験に触れ、「学生には『脱・気持ち良さ優先』でやってもらいたい。自分が気持ち良いだけでは試合に勝てない。バットの芯に当たらなくてもHのランプを付け、27のアウトをいかに取られないかが大事」と説明した。

 また、積極的にマイナス思考で試合に臨むとの考え方も披露。「悪いことを考えちゃいけないとなると、それがストレスになる。逆にマイナスのことばかり考えて負けを覚悟すれば、開き直ってやれる」と持論を展開した。

 常磐大の硬式野球部は関甲新学生野球連盟に所属し、今年の春季リーグは2部で2位だった。森征一学長は「低迷している野球部を強く、元気にしてもらいたい。素晴らしい方をコーチに迎えられるのは夢のようだ」と歓迎した。

写真:常磐大硬式野球部の臨時コーチに就任し、指導方針などを語る駒田さん(水戸市の常磐大で)

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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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