第555(新生113)回訪問活動 (2012/06/23) レポート

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復興住宅訪問活動を行った6月23日は,沖縄慰霊の日でもありました。1973年の返還前後を通じて,神戸や大阪には,沖縄から多くの人がやってきて,高度経済成長期以来,関西の経済を支えてきました。復興住宅の住民の方はもちろん,私たちの参加者の中にも,沖縄出身者がいますが,そうした人たちの故郷への思いや,戦後67年,さらには近代を通じて,沖縄やその地の人々に強いてきた犠牲の数々について,思いを致したいものでした。

この日は,6名の参加者を中心にして,普段より若干少ない戸数で行いました。次回以降はまた,このところ毎回の標準的なペースに戻すべく,訪問予定のお宅に配布する「予告チラシ」の投函数も20戸とし,その全戸を参加者全員で廻り,次回のお話し伺いの準備を共有する機会としました。これは,初めてや久しぶりの参加者に,なるべく広く現状に触れてもらい,あわせて,これまで[再]構築してきた信頼関係の現状への理解と協力を求めることを目指したものでした。

物的支援や介護といった活動においては,必然的に担い手と受け手の関係は,非対称的な権力作用を持ったものになってしまいます。そうした物質的に規定されたところから切り離して「お話し伺い」をもっぱらにすることは,両者の関係を対称的な対等なものとする上で,貴重な機会です。そうした関係の構築を通じて,相手の中に尊厳を見いだすことが出来ます。何かの視察のような,上から目線の態度になれば,そうした関係は崩れてしまいます。かかる尊大な姿勢・態度は,厳に慎みたいものです。

私たちの訪問活動では,老若男女織り交ぜた参加者の構成で行うことで,なるべく多くの方から広くお話しを伺って受け止められるようにしてきました。もちろん,同じもしくは近い境遇や年代,性別であった方が,理解し共感しやすいこともあります。それを参加者の持ち味として発揮しつつ,同時に,そのシンパシーが,独善や思いこみによるものでないかを確認する視点もまた,望まれるでしょう。

今回は,同日に総会を予定していたため,訪問活動を早めに切り上げることにしましたが,そうした中でも,毎回の一戸一戸の訪問活動を大切にするべく,終了ミーティングを確保し,成果の共有を図りました。やや拙速になったところは,若干時間をおいてふり返っての,このレポートで補いたいと思います。


この日伺ったところの概略です。

・70代男性,長田区で全壊。同区内で営んでいたケミカルシューズの工場は全焼,機械に当たった息子は,その後遺症で亡くなった。息子の死でやる気を失った上,費用も膨大になることから工場の再建は断念,借金返済に追われる,マイナスからのスタートになった。タクシー運転手になり,今のタクシー業界はたいへん厳しいが,人間やはり働くのが一番と,今も週2回ハンドルを握る。仮設住宅への入居はやめて借家住まいに。この復興住宅に入居して13年,高層住宅に住んだのは初めて。長田には人情があり,皆で助け合って生きていたが,ここにはそれがない。

・80代夫婦。訪問時在宅していた奥さんが,杖で身体を支えながら,やっとのことで玄関口へ。しんどそうだったので,お話し伺いを切り上げた。それから程なく,帰宅してきたご主人と出会い,お話しを伺った。背筋がまっすぐに伸びた姿は「予科練帰りだから」と,さらに「まだ走れます」と走る格好をして,元気ぶりをアピール。

・70代女性,夫婦2人暮らし。東灘区で被災。自宅近くの阪神高速道路の高架が倒れた。震災まで長く牛乳店を営んでいたが,当時既に牛乳配達の需要が減っていたことに加え,60歳前後の年齢で再建するのは難しいと,再建を断念した。仮設住宅には入らず,この復興住宅には竣工当初から入居。入居間もなく,自転車を階下に置いていたら盗難に遭ったので,家の中に入れている。商店街や最近新たにできたスーパーでまとめ買いした帰りは,自転車に積んで押して帰ってくることが多い。

・30代女性,中央区で一部損壊。震災の時はまだ十代だった。身体がしんどそうだっらので,お話し伺いを早めに切り上げた。

・女性。体調が悪いので…。<インターホン越しに応答>

・「せっかくですがお断りします。」<自身で支援シートに記入>

・「具合が悪くて出られませんのであしからず。」<自身で便箋に記入>

・80代女性,灘区で全壊。「ぼちぼちすごしています。有がとうございます。」<自身で支援シートに記入>
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

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仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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