第554(新生112)回訪問活動 (2012/06/09) レポート

毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。
近畿地方までの西日本が梅雨に入って2日目となった6月9日の復興住宅訪問活動は,このところなじみになってきた参加者6名で行いました。

訪問活動~「お話し伺い」自体はもちろん,訪問予定のお宅の確認や,「予告チラシ」の配布などの作業も,手際よく進められるとともに,相手を思う気持ちから,さらなる工夫や改善を模索する参加者の姿からもまた,学ぶべきものがあるといえるでしょう。

前日の雨が上がって,梅雨の晴れ間ともなったことから,留守宅も多く,お話し伺いに応じてくださったところは多くはありませんでしたが,その分じっくりと伺う機会となり,中でも,3年前の 訪問時も好意的に迎えてくださったお宅では,今回も参加者一同で,きれいに掃除されたお部屋に上げていただき,楽しく充実したひとときを過ぎさせていただきました。

じっくり腰をすえてお話しを伺うことで,その直接的内容にとどまらず,これまで,とりわけ最近の,傾聴ボランティアとして,訪問活動にに臨む姿勢・方法などについて,お互いが顧みて,望ましものへと向かうべく,終了ミーティングも,貴重な学びの機会となりました。

阪神淡路大震災被災者支援として始めたことから,必ず一度は阪神淡路大震災について伺うようにしているのですが,阪神淡路大震災から17年,東日本大震災から1年以上が経った今,時間が経ったから話せるという人もいれば,もう話したくないという人もいます。また,同一箇所に再訪問すると,繰り返し話したくないというところも目立ちます(この場合,体力・体調による負担が重いことが多いのですが)。

「(阪神淡路大)震災のことや,今お困りのことはございませんか? ということを伺っています」といったような,訪問時の趣旨説明のあり方について検討を加えるのに始まり,震災を一つの起点にしつつも,今の現状について伺うことを重視し,短時間のお話し伺いや安否確認に終わった訪問の意義も大切にすることが,提起されました。

お話しを伺う時点での現状を大切にすることは,一般的に広く「傾聴」に臨む姿勢として求められるもので,その大切さに改めて気付くことは,貴重な学びといえるでしょう。

こうした「傾聴」に関わる基本的姿勢については,「心のケア」の観点からも,改めて顧みるものでなければなりません。阪神淡路大震災の頃から盛んにいわれるようになった「心のケア」ですが,そのあり方についても,現在の情況にふさわしいものとしてゆくものでなければならないでしょう。

確かに,かつては,ただ話しを聞きさえすれば「心のケア」になるとか,悲惨な体験を,早くに語らせることで吐き出させることが「心のケア」になるといったことが,言われていました。確かにトラウマ的ストレスを長期にわたって溜め込んだり,その中で深化させたりするのを防ぐという効果や意義はあったでしょうが,その一方で,人の心の中に土足で踏み込んでいくような,粗暴な「心のケア」なるものも横行していました。

その後,さまざまな事件・事故・災害での経験を通して,臨床心理士やカウンセラーといった専門家や,職業やボランティアで「傾聴」に関わる人たちなど,「心のケア」に携わる人たちの間では,かかる偏向は克服されていき,被災者・被害者らに寄り添うこと,,それにふさわしい存在たらんこと,無理に吐き出させるのではなく,自ら話そうとするのを待つことなどが,求められるようになっています。

1年前の今頃,東日本大震災が発生し,神戸においてもその報道映像などから,かつての被災体験を想起し,PTSDを発症する人も少なからずいました。そうしたところに,かつてと同様の,吐き出させるやり方で,訪問活動に臨んだ参加者も一部にはいましたが,そうした時代錯誤的な拙速で粗暴な方法・態度についても,まさに改めて,再び繰り返してはならないものであることを,銘記しておかねばならないでしょう。

次回,6月23日の訪問活動のあとには総会を行います。こうした学びの成果を,さらなるものへと共有し高めていきたいと思います。

あわせて,弊サイトThis is 神戸・週末ボランティアをはじめ,MixiコミュニティMixiページFacebookページtwitter - welove_kobeを通じて,交流させていただいております皆様方にも,さらなるご指導・ご鞭撻の程をお願いいたします。


この日うかがったところの概略です。

・70代男性,夫婦2人暮らし。中央区で半壊。地震の時は,早朝6時に仕事に向かうのにあわせて,朝食の準備をしていた奥さんが,沸かしていた湯を浴びて火傷を負ったが,コタツの下にいて,揺れのために動けず,そばに行ってあげられなかった。西宮市出身の奥さんの身内では犠牲者が出た。ダンプカーを持って運転していたが,高齢で仕事が来なくなり,5年前に辞めた。3年前に訪問してお話しを伺ったときのことを覚えていて,今回もきれいに掃除されたお部屋に上げていただいてのお話し伺いに。そのときは元気だった奥さんは,今回はしんどいと,休んでいた。この復興住宅は,高齢者が多いので,活気がなく,静か過ぎる感じだ。参加者の一人と出身地(九州西部)が近いと解ると,話しが話が弾んでいった。

・70代女性,中央区で半壊。山側の小学校に避難したが,港に近い住居が半壊認定となり帰宅した。訪問後程なく電話がかかってきたため,お話し伺いを切り上げたが,元気そうな様子。
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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神戸・週末ボランティア 新生は、復興住宅への訪問活動を行い、阪神淡路大震災で被災された方からの「お話し伺い」(傾聴ボランティア)をしています。

詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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