第549(新生107)回訪問活動 (2012/03/24) レポート

毎度「役立ちと学びのネットワークThis is 神戸・週末ボランティア」をご覧下さいまして,まことにありがとうございます。イカナゴの釘煮を炊く甘辛い香りが街中に立ちこめる季節を経て,桜もようやく咲き始めた中,「爆弾低気圧」による暴風が吹き荒れていましたが,弊サイトThis is 神戸・週末ボランティアをはじめ,MixiコミュニティMixiページFacebookページtwitter - welove_kobeを通じて,ご縁をいただき,交流させていただいております皆さまは,いかがお過ごしでしょうか?
 
3月24日の復興住宅訪問活動は,新たな参加者2名を含む9名で行いました。人生の先輩らしく紳士的に,訪問先の方にも,優しく頼もしく接する姿は,私たちも見習いたいものだと感心しました。

今回は「受苦可能性」と,それへの対応について,貴重な教訓を得られたように思います。

このところ,お話しを伺うだけでなく,それを通して,阪神淡路大震災以来,これまで十数年にわたっての,労苦を分かち合って,楽な気持ちになってもらうのが,「心のケア」であるという,一つの基本に改めて立ち帰るべき機会も増えているように思います。

訪問するボランティアにとって,楽しい,明るい話題を用意してくれているわけではない以上当然ですが,中には,不信感や嫌悪感からではないながらも,わざと怒らせたり嫌がったりするようなことを言う人もいます。それを恐れる必要はありません。怒らされたら怒るというのも正常な反応でしょう。相手が意図したように反応するのは,何も間違っていません。それをこらえればヨリ立派ではありますが。

要は,どのような形であれしっかり受け止めることが,まずもって必要なことで,それをこなしさえすれば,傾聴の目的・意義も半ば達成したといっていいぐらいではないでしょうか?

もちろんそれを受け止めることで,聞き手のストレスになることもあります。それは活動後に,参加者の間で話すことで,相互ケアとするべきで,これも訪問活動後の終了ミーティングの役割の一つでもあるのです。そうしたものを含めてのチームワークが,ヨリいっそうできるようにしてゆくことが,これからの目標であり課題であるといえるでしょう。


この日うかがったところの概略です。

・60代女性,夫婦2人暮らし。中央区で全壊。ポートアイランドの仮設住宅で3年7ヶ月過ごした後,この復興住宅へ入居して13年目。夫(60代)は,糖尿病を患っており,体調が悪い。隣近所との付き合いはあまりない。市営住宅であるこの棟には自治会がないが,共益費は家賃とともに支払っている。

・女性,灘区で全壊。インターホンを鳴らすと,すぐに出てきたのは,無邪気な笑顔が可愛い,小さな女の子。続いて,未知の訪問者にたいして無防備にドアを開けたことをたしなめつつ,母親である若い女性が「母(少女の祖母)は元気です」と。短いやりとりの中でも,少しは信頼関係が出来たのか,別れ際に少女がバイバイをしてくれた。

・60代男性,東灘区で全壊。被災以来長年の労苦のためであろうか,体調は思わしくなく,ストレスも高じている模様。そうした現状への憤懣や不安な気持ちを,誰かに向けたかったのであろう。私たちの訪問においても,うかがう内容を正確に理解することも必要だが,そうした気持ちをぶつけてもらって受け止めることが,「心のケア」の基本であり,対話の出発点となるものであることを,改めて学ぶ機会となった。

・50代女性,中央区で全壊。文化住宅で被災し,仮設住宅になかなか当たらず,遠方への避難を余儀なくされた。借金返済のために,大阪府南部の仮設住宅から遠距離通勤しながら,百貨店での催事販売の仕事を続けた。そうした無理がたたったのか,透析が必要とされる寸前まで,腎臓が悪化していた。体調が悪くなったとき,救急車を呼んで待つより早いと,自転車で病院の救急受付に駆け込んだことも。この日も貧血気味でしんどく,用事を切り上げて帰ってきた。訪問予定のお宅を順次訪ねた際はお留守だったが,帰宅されたのを見て再訪問し,玄関口でのお話し伺いに。しんどいと座り込みながらも,ほとんど初参加のメンバーを前に,30分近くにわたって話し続けた。

・50代男性,一人暮らし。兵庫区で全壊。2階建てアパートの2階に居住,1階は全滅。「加齢の影響が一昨年より出現しました…95年を境に人生観・価値観が全く劇的に変わり,生きてる喜び,実感,将来を見つめる視点が失われました。人との交流が苦手になり…閉じこもりがちになりました…欲しいものや目標がなくなりました。過去17年を振り返ると,避難所時代以外,記憶に残るものがありません…このインターネットの時代,スマホの時代に,インプットがほとんどなくなり,それでも平凡に生きています。震災後の苦労はありません…」<自身で支援シート一面にぎっしり記入>

・60代。「あなたたちのことは,よくわかっています。元気でやっています。」<インターホン越しに簡単なお話し伺い>
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当ボランティアは、2016年7月23日、
仮設・復興住宅訪問通算650回をむかえました!

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詳細は随時紹介します。

☆新聞で紹介されています☆

産経新聞 神戸版 2014.3.23
「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体 HPで問題共有
「時間重ねて見える問題も」「復興住宅訪問600回へ 神戸のボランティア団体

神戸新聞 神戸版 2014.3.23
住民の悩み聞き続け 神戸・週末ボランティア 新生 「将来の一助に」 復興住宅訪問、仲間募る

毎日新聞 神戸版 2014.3.23
「神戸・週末ボランティア新生」、被災者訪問30回目/兵庫

産経新聞 神戸版 2010.11.28
若者にも被災者支援の輪 神戸市民グループ「週末ボランティア」

当ボランティアは、2014年3月30日、
仮設・復興住宅訪問通算600回をむかえました!

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